スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察

面談

今日はどうされましたか?

ホワイトだのブラックだのみんないうけれど、根本的に間違っている。そもそも40年間なぜ労働を続けなければならないのか。自問自答することをひたすら抑圧し、社会のルールだからという理由で毎日生活を生贄にして通勤通学、本格的に疲れてきた。学生の時のように終わりがない。いつになったら解放してくれるんだと願うものの、労働者の解放は老後であり、年金次第では解放される前に死ぬ可能性がある。この構造の中でこの国、社会に生まれてくるメリットはなんだろう。働くために生まれてくるのか。まっぴらごめんである。労働文化を後世に伝染させないためにも、私たちは子孫を残さないことを決めた。正規労働に疲弊してきたので、非正規労働 のダブルインカムを基軸とし、労働中心のスケジュールから解放され、今後はのんびり生きていくことにしたい。そう決めていた。

良い選択じゃないですか。自分の生き方や今後は自分で決める。人間らしい生き方ですね。何か問題でもあるのですか?

世の中からは非難轟々だ。世間や他人を気にしない性格だが、それでも毎日毎日バッシングのメッセージやコメントが届く。現実社会での親戚や知人友人からの批判も目立ってきた。何より目立つのはDINKS批判。子孫を残さないことへの感情的なバッシングがほとんどで、まったく議論にならない。根性論で人間の価値だとか伝統だとかそんなものを押し付けられて日々うんざりしている。前例踏襲主義の弊害だとしか思えない 。特にバブル世代。自分たちの生きてきた時代、やり方が絶対的に正しいと過信していて、それに合わない生き方を否定してくる。景気がよかったから企業や経営者を過大評価していて、福祉や弱者救済に否定的。競争に勝つことをひたすら求めてくる。椅子取りゲームさ。そこから漏れた人間が不幸になるとわかっていながら、常に勝てる前提で物事を進めようとする。だから早く家庭を持てとか親になれとか言うんだろうよ。

親になって一人前という価値観がまだまだ根強かった時代ですし、この世代はとにかく消費第一主義なんですよね。所帯や子供を含め、物を持つことへの執着が圧倒的に多くて、他人と自分の垂直関係が気になって仕方がない。だからポジティブなくせによく他人を批 判するし、建設性のない発言をすることが多いんじゃないでしょうか。

私たちの生き方も否定されたよ。まず、男は仕事で女は家庭という旧来の形を逸脱していること。男性は常に稼ぎの中心でなければいけないって言われたね。非正規なんてもってのほかという言い方をされた。憎悪が顔に出ていたね。妻がそれでいいって言っても、妻の両親側も家庭に入って子育てに邁進するように言うわけだ。自分の娘が自分と違う生き方をするのが許せないんだろうな。労働も、いずれベーシックインカムによって淘汰されるんだから、雇用の椅子にしがみつくこともないだろうに。そういえば、企業の内部留保を賃金に回すことは難しいみたいなコラムを先日読んだよ。どうも労働者側がそれを望まな いみたいだな。自分たちの雇用の継続のためにも会社には黒字であってほしいと思っているようだ。この国の社畜は企業様に仕える態度が徹底されているらしい。会社に社会保障セーフティネットを任せた結果がこの社会なのにね。話がそれたが、結局は昭和世代の核家族を作るべきっていう主張だったね。

それはきついですね。うん。きつすぎる。社会が成熟しているのに考え方がまるで変わらない。労働中心の生き方でステータス争いをしてきた世代には、それしか残っていないのでしょう。許してあげるというか、なんというか、諦めてあげるしかないんでしょうね。さらに困ったことがあると聞きましたが。

最近、妻が子供をほしいと言い出したんですよ。妻は数年前 から鬱状態パニック障害を持っていて、さらに親との共依存が深刻で、当面は実家から出られないといわれたんです。妻は私と結婚する意志を持っているので、結婚が決まっていながらも何年も次に進めない状態です。今はパートなので、それまで私が正規労働で貯金することにしているんですが、もう5年になります。私もそろそろ労働に耐えられなくなってきた。もしかしたらこのまま妻が変わらず、一生結婚しない可能性もある。だったら今すぐ働き方を変えて、週3なり、1日6時間なり、もっと負担を軽くしたいんですよ。だけどそれはできない。あくまでも先々にお金が必要だから。お互い実家は貧乏ではないので、普通に生活していれば将来困ることもないでしょうから、労働に多大な時間を割く必要もい ないと思うんだが。という状況で、子供を持つことに消極的だった妻が、一人はほしいと言い出し、そうなれば普通の家族を目指さなければならなくなるわけで、恐らく私一人がずっとフルタイム勤務になるわけで、出口のないトンネルのようだなと思うわけです。

労働奴隷を長年耐えても、結局結婚できませんでしたっていう展開になるリスクがあるわけですね。だったら今から金ではなく時間や文化的生活を選択したいということでしょうか。将来の奥様とは同居の兆しも見られないんですか?早めに話し合って結論をつけておかないと、30代も労働中心になってしまいますよ。結婚が重荷ならいっそのこと友達でい続けるとか、相手からのサポートがない状態で一人で頑張り続けるって過酷す ぎでしょう。しかも状況が状況ですし、お客様の考え方も決してメジャーなものではないですからね。たとえば、高校の同級生とかにそんな話をしたところで、説教されるのがオチでしょう。

そうなんですよ。結局、昔の知人友人に話しても、根性がないとか社会はそういうものだとかお前は甘えているとか言われるんですよね。バブル世代のコピーみたいなのもいて、常に何事にも貪欲じゃないと気が済まないらしく、感情の変化が激しくて扱いに困っています。まあ大半の人間とは縁を切ったので、そういうくだらない説教や惚気話に付き合うこともなくなったけれども。結局、現実社会で発言するようなことではないってわかりました。現実社会で発言している人間の多くは椅子取りゲーム で勝利してその椅子にしがみつくことに必死だから、システムの妥当性とかそういうことを立ち止まって考える、ゼロベースで考えるなんてことしたくないんだろうな。それは今までの自分を否定することになるから。

そうですよね。最終的には「今までの自分との整合性」で多くの人間は判断してしまうものですから、よほどプライドを捨てない限り、今までの自分じゃない自分を基軸にすることは難しいです。お客様のように人間全体のリスクを認識すれば話は別ですが、そこまで徹底した思想を持つことはかなり難しいし、孤立する覚悟がいりますからね。