スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察

病院の受付

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/


インフルエンザの予防接種を受けに、病院へ行った。予約していたからいいものの、激しい混雑になっており、受付の医療事務の労働者たちもイライラしていた。私のような若年にそうしたストレスが発散されることはわかっていた。少々八つ当たり気味な言い方で説明を受け、処置室へ案内される。

注射はあっという間だった。再び受付に戻され、会計を待つ。受付前にはさきほど以上の人が群がっていた。その大半は高齢者だった。数少ないベンチを空気という名の武器で奪い合っている。事務の人も徐々に余裕を失っていた。

患者の中の一人である老婆が呼ばれた。「久々のようですね。今日は前にかかられていた内容と同じですか」と事務が聞くと、その患者は「おはなし」と満面の笑みで答えた。

衝撃を受けた。もちろん、忙しいのに単なるお話のために保険適用をいいことに頻繁に病院に来ている高齢者への違和感もあったが、それよりも「おはなし」をするためだけにわざわざ病院に来たいと思えることに驚く。私なんて金を払ってでも人間関係を回避したいというのに、金を払ってでも人と近づきたいという欲求を持った人間がいることに。

しかし、その後、多くの患者がお喋りのために午後からの診察に来ていることが、事務員の会話からわかった。多くの人間は人と関わることに飢えているのだろう。これだけ人間関係トラブルや自殺問題が深刻化しても、なおSNSなどによるつながり、恋愛、部活動などの集団的活動は盛んである。人間は人間が大好きだ。人間を避けてしまう私自身が、実は人間じゃないのかもしれない。