スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察

完全小売宣言

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/


2300年、あらゆる商品は小売化された。


労働は30分単位で協定するようになり、労働力を販売するというのが当たり前になった。人間とAIの分業に至っては、このような完全な区別が効率的だと解釈されたからである。


宴会や社員旅行は消えた。親睦を図るほど人間同士の協力が必要なくなったからだ。8割の動作をAIで賄っているので、感情論で戦う部分も含め、経済活動の体系の大半をAIで制御しているためだ。人間はそのメンテナンスだけでよくなり、AIによる利潤を雇用費に充てている。


大学、高校、中学の授業も販売形式になった。単位や講義を購入するようになり、それに応じて国家資格や就職、研究者になるために必要な技能を習得するというものだ。所属ブランドは消え、高圧的な組織は学校社会から完全に消え去った。


いじめもなくなった。いじめが生じるほどに学生同士が濃密にかかわることをしなくなったからだ。部活も同じ理由でなくなった。達成感や忍耐が必要な部分はAIに制御させているからだ。ただし、読み書き計算の訓練のために小学校の3年間だけが義務教育として残された。


社会的苦悩による自殺者はいなくなった。