スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察。個の尊重される社会とは。

電波販売所

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/

  • 今月も携帯電話の通信制限が近づいてきた。
  • 少し使いすぎてしまったことを反省する。
  • 昼休みにベンチに座ってメールを開く。
  • 毎月のように、契約先から通信制限をかける予告通知を受ける。
  • せいぜい月末の数日の我慢だと思い、いつものようにWIFI通信に依存する生活をする。
  • そう思い、立ち上がろうとすると、身体が思うように動かない。
  • 金縛りにあっているような感覚だ。
  • 明らかに様子がおかしいので病気を疑ったが、どうもそういう類のものではないらしい。
  • 先ほどの通知を再度見てみた。
  • 通信制限とともに、お客様の身体行動にも制限をかけさせていただきました。」
  • 恐ろしい内容が記載されていた。
  • この制限を解除するにはどうすればよいのか。
  • 誰か同じような境遇にあっている人がいるはずだ。
  • 不自由な体を動かしながら、周囲を歩き回る。
  • 通行人の視線が痛い。
  • このままでは冷たい視線と自己嫌悪の挟み撃ちで死んでしまう。
  • そう思い、路地に座り込んでネットで検索を試みる。
  • 検索してみると、どうやら「電波販売所」というものがあるらしい。
  • 電波販売所を求め、そこで身体機能復活料を支払う必要があるようだ。
  • あるいは、月末まで、不自由な体で生き延びるしかない。
  • 困ったことに、その電波販売所は政令指定都市の中心地付近にあるというだけで、その所在が明かされていない。
  • 数日間、社会の蔑視と戦うか、金で解決するかの二者択一だ。
  • まさに現代の究極の選択にも思える。
  • 私は、電波販売所を探して歩き回ることにした。