スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察。個の尊重される社会とは。

初孫

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/

婆「あんたは本当にかわいいし、頭もいい、自慢の孫、一番」
孫「ありがとう」
婆「あんたもそろそろ結婚しなさい、あんたの結婚だけは見たい」
孫「結婚をするつもりはないよ」
婆「どうして、早く彼女でも見つけなさい」
孫「人間にあまり興味がないから、恋愛にも興味がないんだ」
婆「あんた大学共学だったでしょ、なんで彼女作ろうとしなかったの」
孫「作る気がなかったからかな、モテないし」
婆「あんたはモテるよ、優しいし、頭もいいし」
孫「そんな表面的なステータスだけでモテるとは思えないけどね」
婆「彼女ができたら変わるし、楽しくなるから」
孫「そう簡単に誰かと信頼関係は築けないし、無理に作るものでもないよ、金銭的にも結婚は難しいし」
婆「好きになったら信頼とかお金とか関係ないの」
孫「そんな一目惚れやバブルのような恋愛はないよ今時」
婆「それにまた景気もよくなるから」
孫「景気回復はないと思う。労働時間だけ増えて貧しくなる一方だし、仕事の大半は機械化されたから」
婆「とにかく27歳くらいまでに結婚しなさい、適齢期っていうのがあるんだから、時機を逃すよ」
孫「だから結婚はまだ考えてさえいないし、誰かと付き合いたいとさえ思わないんだ」
婆「早く結婚して、奥さんを養って、子供を育てて、あんたのママも安心するから」
孫「子供を持ちたいとは思わないかな」
婆「え?なんでよ。子供がいなかったら将来寂しいでしょう。早くママに孫の顔見せてあげなさい」
孫「こんな時代に生まれても、苦労することが多いし、あまり幸せになれないと思う」
婆「私たちの若いころはまだ日本も貧しかったし、みんな頑張ってきたのよ」
孫「高度成長期やバブルで貯金が簡単に倍になった時代と今は違うでしょ」
婆「時代が違っても必ずみんな同じような苦労をしたり楽しいことがあるの」
孫「世代間格差は否定できないんじゃないかな、人間の幸福度も下がってきているし」
婆「そんなのは自分自身でいくらでも変えることができるでしょ」
孫「自殺者も多いし、生まれた環境で決まることも多いと思う」
婆「一生懸命頑張って出世すれば、景気なんて関係ないでしょう、頑張りなさい」
孫「そこまでして出世したり恋愛したり結婚したり、意味を感じない」
婆「あんたちょっとおかしいよ」
孫「何がどうおかしいのかな?それにおばあちゃんが言ってることって、根拠がないよね」
婆「あんたよりも長く生きてるんだから間違いないの、大人のいうことも聞きなさい」
孫「だから理由を教えてほしいんだけど、なぜ彼女や結婚、出世、子育てが必要なの」
婆「みんながそうしてるからっていってるでしょ!」
孫「みんながしてることが間違いな時もあるよ、戦争時代もそうだったでしょ」
婆「戦争時代は別よ!」
孫「じゃあおばあちゃんはおじいちゃんの陰口言ってたけど、それでも結婚してよかったの?」
婆「そんないつまでも仲良しだったら気持ち悪いでしょ」
孫「いずれ気持ち悪くなる相手なら恋愛する意味もないんじゃないかな」
婆「あんたそんなこといってるからモテないんだよ」
孫「さっきはモテるっていったよね、どういうこと?」
婆「ああいやだ!あんたかわいくないわ、理屈ばっかり」
孫「じっくり理由を考えて、納得しようとしてるんだけど」
婆「勉強ばかりしてるからそうなるのよ」
孫「さっき頭が良くて自慢って言ってたけど」
婆「学校の成績が優秀ならそれでいいの、余計なことは考えなくていいの」
孫「物事を冷静に考えるために大学に通ったんだけど」
婆「口答えするんじゃないよ!ああ!かわいくない!もう遊びに来ないでちょうだい!」