スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察

勝敗と時間概念

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/


世の中に蔓延している勝ち負けという概念、年収が多ければ、容姿が良ければ、世帯を持っていれば、色々な指標を持ち出しては自己と他者を比較することが大好きな日本人は、恐らく何年経過してもこの一喜一憂から逃れることはできないだろう。承認欲求の一般化によって昔以上に多くの人が承認を求めるようになってきている。

勝ち負けを気にせずに生きろというのは現実的ではないだろう。趣味に傾倒し人間に興味がないなどという場合は話は別だが、少なくとも人間に関心が向いている人にとっては自分と他人の相対的位置が懸念事項になる。金、学歴、職歴、婚姻、育児、週末の充実度、常に比較で忙しい。そして比較で負けると自分を否定することに忙しい人もいる。

勝ち負け意識を捨てきれないけど、負けるのは嫌だ、何かしらの部門で優越感を持ちたいという人におすすめなのが、時間的優位性を作ることだ。どんなに高所得で一流企業に勤めている人でも、最後は病気になり惨めにやり残したことや後悔を語って死んでいく。若いころに働きすぎて高齢になってから体力が残っておらず、消化試合になっていく老人は少なくない。金はそんなにないけれど、時間は十分にあるというのはそれだけで周囲の羨望の的になる。大学生が人生で一番自由な身分に思えるのも、おそらくこの「時間的自由」が効いている。

時間的自由を手に入れるためにはどうしたらいいだろう。まずフルタイムを諦めるか、徹底的に空気を読まずに残業をしない、事務系で17時まで集中して仕事をして他の日の仕事も片付けておいて有給休暇は全部消化する。これが今の私のスタイルで、これから年齢とともに仕事の責任や大きさも増やされるだろうが、この姿勢を変えず、この姿勢で通用しなくなったら退職しようと思っている。そのための蓄えは過去にしてきたし、子供を持たなければそれだけで何千万かは浮く。

それでも8時間×5日拘束されれば平日はないに等しい。帰宅して家事をしたりすることもあるし、そもそも通勤が往復3時間半なので拘束時間が13時間程度。6時には起床して労働の準備、完全に帰宅して片づけを済ませるのが19時だ。これでは平日は死んだ時間となってしまう。だから勤務時間中もできるだけメールソフトなどを駆使して備忘録作成や電子書籍を使った勉強などをするようにしている。もちろん仕事をサボっているわけではなく、8時間でやる仕事を4時間で終わらせて残りを自分の時間にしているだけだ。それでも、上司の監視下にいるだけでQOLは100から15程度まで落ちてしまう。

私は低スペックで昇進も一切する気がない。仮に40年間働いたとしても、恐らく年収500万円を生涯で越えることはないだろう。社会的信頼もなく地位もない私を羨ましがる人間はいない。ただ、唯一私が自由時間を豊富に持っていることだけは周囲の羨望の対象になる。こうしてバカみたいに毎日ブログを書いているのも、Youtubeをチェックできるのも、読書ができるのも、資格試験を受験できるのも、ぶらり旅ができるのも、時間があるからに尽きる。そして金を使わない楽しみ方ができるようになれば、自由時間と引き換えに失った報酬の分をカバーできるのだ。

こうした生き方に否定的な姿勢を示す人は多い。中高大の同期などはどちらかというとステレオタイプ・保守的なので、男性は30前後で結婚して育児も仕事も頑張るべきという声が目立つ。私はそのいずれもしていないし、今後も自分からこうした環境を手に入れようと行動することはないだろう。そんなことをしたらそれだけで老いてしまうし、精神崩壊するからである。持つべきものをもってしまうと、一生労働に搾取されるし、生活が懸かっているので逃げることができないという計り知れない圧迫感に襲われるだろう。そんな人生は無理なのだ。