スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争

人間=害悪、人間リスクについての考察。毎週月曜日更新。 別館=http://schizoid.hatenablog.jp/

駅前の代理戦争

知人の妹が就職活動をしているらしく、ウェブテストが難しいので代行受験をしてほしいとの依頼が来たため、対応した。私はみんながやることは大抵やりたくない主義なので、民間企業の就職活動やいわゆる就活サイトが応援するような活動は一切していなかったが、一応筆記試験の類は経験していたので、引き受けることにした。

業界は大手金融で一般職の募集、ほとんどが女子大生を対象としている。実際に筆記試験を3点ほど受験してみた結果、想定していた簡単なものとは異なり、難しさや時間制限の厳しさが際立った。時間が足りなくなったり複雑な計算、読解を要するものも多く、集中して頭を回転させて何とか完答できるレベルであった。

それも納得であった。あとから話を聞けば、こうした女子校を対象にしたウェブテストというもの自体、代行受験を依頼することが前提となっているからだ。もちろん、自力でやればこの企業の受験者の平均点は5割にも満たないだろうが、そこを彼氏や兄弟姉妹、知人などにお願いして突破する人が多数派のようだ。そして大学の就職課などもそれを推奨しているとのこと。その手の人脈構築も実力のうちと考えられているのだろう。

だから自力で就職活動をしているタイプの女性よりも、女子社会で人脈構築や恋愛に力を入れている人間が勝つ場合があり、特に首都圏女子大は彼氏が東大や医学部などのパターンがかなり多いので、ウェブテストは事実上の代理戦争になるわけだ。私は残念ながら東大出身で はないので、代行受験者の平均学力には及ばないかもしれないが、何とかウェブテストを引き受けた三社はすべて通過したとのことだ。ちなみに、これ以上難しいレベルの企業を受ける場合は私ではなく東大生の知人に依頼をするらしい。

それにしても、こうした代理戦争は至る所で起きているのだろうと改めて感じる。特に女性社会では、恋人や配偶者のステータスを武器に女性同士が対抗意識を燃やしたりプライドを確立したりすることも多い。それは男性のように自立を許された歴史がまだ浅いからかもしれないが、今回の就職活動のあり方を見て、この雰囲気が将来大学入試にも蔓延してくるとしたら、恐ろしい社会になるだろうと思った。