スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察

ヘイト回収業者

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/


労働が人類の生活・経済・自我を破壊し、AIによって人間の価値が暴落して、早50年が経過した。昨今の世の中でAIによる自動処理業務を軸とした広域的な事業を展開しているのが「ヘイト回収業」である。人々は過労死や自殺、鬱病などの重篤化が毎日のように何百件とニュースで報じられるようになっても、なお、労働至上主義に染まっているのである。労働至上主義が所属至上主義を生み、所属至上主義は帰属至上主義、帰属至上主義はない面が空虚になった人間に生存の意味をもたらす形骸的な特効薬としてその地位を確立した。人々は絆や愛や人間の存在が幸福をもたらすという洗脳にすっかり染まり、今日も仕事=幸福であると叫びながら朝礼ではりきっている。

もちろん、そんなことが本質的に実現していることなど、ありえない。人間の妄想と実体のない希望にすがりつこうとする虚無のお芝居は全人類にストレスを与え続けることとなった。人間は社会や世間で建前を演じることで虚構の幸福を演じ、家や友達など私人関係でそれを発散した。見えないところ、労働・学校・部活などの集団行動以外の部分にありとあらゆる憎悪(ヘイト)が増殖し、取り返しのない事件の発生が相次いだ。それでも世の中は24時間テレビで障害者ドキュメントを流し続け、部活動ドキュメントに涙し、バラエティでは弱い芸人がいじられて自殺している。

それらの表向きな演技から生み出された廃棄物としてのストレスは、すべてヘイト回収業者が有償で引き取りを行っており、人間の心中から定期的に除染されているのである。毎週決まった曜日に、医療機関にかかり、歯磨きをするように体中からヘイト菌を除菌する。そうすることで、一時的に心の底から「絆」「組織」「人間」「労働」が素晴らしいものであるという思考回路が開花する。そして現実離れした精神論をふりかざして世の中の奴隷となりながら、また週末には悲惨な事件が起こり、それを見て見ぬふりをしてごまかしながら除染治療を行う。

今や学生が狙う大企業はヘイト回収業と電力会社だけである。