スキゾイド雑記帳

人間害悪・人間リスクについての考察。個の尊重される社会とは。

水槽で窒息死する子供たち

別館『スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争』も更新中です。 http://schizoid.hatenablog.jp/

とある学級。

魚を育てるのが好きな優等生がいた。成績はすべて優秀、教師や同級生からの評判も抜群だ。

優等生は周りのみんなが一目置くほどの有能な生徒で、性格も活発だったので、人気者だった。

そんな派手な性格にも関わらず、魚を大切に、日々地道な世話をしているということで、教員や周囲の大人たちからも称賛されていた。

しかし、ある日、同級生の少年Aが、優等生が水槽に汚水を混入しているところを目撃してしまった。

少年Aは優等生が魚を虐待していることを周囲に訴えたが、誰も相手にはせず、優等生がそんなことするわけがない、お前がおかしいと、少年Aを罵った。

教員や親たちも、少年Aが嫉妬で妄想しているだけ、少年Aはどうしようもない劣等生で卑劣な人間だと罵った。

少年Aは忽ちいじめの対象となり、同級生たちや学校の生徒たち、教員たちもそれを見殺しにした。

少年Aは自殺した。

少年の死と同じように、水槽の魚たちも次々と死んでいった。

ある日、学校の砂場からビデオカメラが見つかった。

そのビデオカメラで撮影された映像に、優等生が水槽に汚水を混ぜたり、魚を水槽から無理矢理取り出して嘲笑っている様子が映っていた。

関係者たちは全員、優等生を非難し、優等生はその地位を失った。

しかし、少年Aを追い込んだこと、少年Aを責めたこと、少年Aが死んだことに対する謝罪の気持ちや後悔の念を表出する者は誰一人としていなかった。

ただひたすら、その場の悪人を祭り上げて叩くだけ。それによって自分たちの犯した罪を葬ろうとしているのだろう。

優等生は転校し、同じことを死ぬまで繰り返すような人生を送った。